純米酒を極める (光文社新書)
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純米酒を極める (光文社新書)
上原 浩

定価: ¥ 788
おすすめ度:

発売日: 2002-12-17
発売元: 光文社
日本人として読むべき
この作者は、夏子の酒にも出てくる伝説の人らしい。
鳥取県在住で、醸造用アルコール入りの酒を嫌い、本来の純米酒に戻す運動をしてらっしゃる。
この本を読むと、日本酒は純米酒しかダメで、なおかつ一番おいしい純米酒は、時期的には秋に、燗をつけて飲んでもおいしい酒…という判定になる。どうしてそうなるのかは、この本を読むともう納得するしかない。
この本では、どうして醸造アルコール入りの酒が流行ったのかかから始まって、上善水如のような私が大嫌いな酒が一時期もてはやされた理由もしっかりわかるように書いてある。
結論から言えば、別に日本酒業界だけ悪いというのではなく、酒を作る側、それを流通管理する側、販売する側、消費者すべてが今の日本酒のさびしい現状を作り出したことになる。
ただこの本を読んで、酒屋に行き色々なラベルを見ながら日本酒を選ぶというのが楽しくなってきた。
今まで大吟醸と純米酒の違いなどあまり考えてもしなかったが、この本で知識をつけると、「今日はハレの日だから、大吟醸でも飲むか」「今日は、普通の純米をヌル燗で…」「燗でも香りが邪魔しない、強い感じの吟醸はないかな?」など考えながら、また店の人に聞きながら酒選びが楽しめるようになった。
何たる裏側
日本酒には俗に言われる
「まがいもの」と言うものがあったのですね。
日本の文化と言うものを堕落させてしまった製造方法に
怒りすら覚えました。
この本はほとんど現在のまがいもの製造法に対する
批判が占めています。が、
後半部分にはお酒の楽しみ方、と言うのもきちんと用意されており、
お酒を楽しみたいという人にはもってこいなのです。
日本がよりよい日本酒文化が根付いてほしいものです。
まがいもの酒で日本の文化をイメージダウンさせてもらいたいとは
思いませんし。
日本酒を再定義する
著者は日本酒の技術者として誇りと情熱を持っており、その立場から、純米酒こそが本来の日本酒であると断言しています。その理由についても易しく丁寧に解説し、あまり知識のない私でも納得のできる内容でした。
ただ、その主張のため、純米酒だけが良いものと誤解してしまうかもしれませんが、実際そのようなことは書かれておらず、作り手側の手抜きを非難し、飲み手側には正しい飲み方を説いています。
読後は「日本酒」を知る上で信頼できる基準を得られるでしょう。
私は、醸造アルコール添加がされた物も含め、より日本酒を楽しめるようになりました。
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